犬には個々に個性があるのは人間と同じです。また犬種によっても大きく性格が異なります。
目的やライフスタイルに合った犬種を選ぶことが大切ですよ。一度犬を飼い始めたら15年ほどの長い付き合いになります。こんなはずじゃなかった… となれば悲しいですよね。
もちろん、どんな犬種でもあってもしっかりと躾を行うことが大切です。最小犬種と言われるチワワでも躾をしないと狂暴に育つケースもあるんですよ。
犬種を選ぶポイント
まずは目的になります。どういう目的で犬を飼うか?ですよね。
次にあなたのライフスタイルに合っているかどうか?になります。
- 愛玩犬としてペットと一緒に生活したい
- 番犬として飼いたい
- キャンプ・山歩き・川遊びなどアウトドアを一緒に楽しみたい
- 猟犬として一緒に狩りに行くため
- 室内飼いをするのか?室外にして番犬にするのか?
- なるべく毛が抜けにくい犬種が良い
- 集合住宅なのであまり吠えない犬種が良い
- 散歩に行く時間がなかったり、高齢なので運動量が豊富でない犬種が良い
犬の性格は歴史を見ると分かりやすい
その犬が作られた目的や歴史を見ると性格が把握しやすいです。
例えば「マルチーズ」は完全に愛玩目的で生み出された犬種ですので、甘えん坊・抱き犬・飼い主に寄り添うなど初心者でも飼いやすいです。
今度は狩猟犬を例に見てみましょう。元々は「ウサギ猟」で活躍していた「ビーグル」は、狩猟本能が強く運動量も豊富です。鳴き声もよく通ります。活発でよく食べ遊び好きという性格です。言い換えれば犬の本能が強いと言えます。
運動量が豊富な犬は、運動量が少なくなればストレスが溜まります。そうなると部屋の中でイタズラをしたり活発になりますので、しっかりとした散歩が必要になりますよ。朝夕と1日2回それぞれ1時間づつ必要な犬種は少なくはありません。
また「テリア種」なども元々は狩猟をしていた犬が多いです。小型犬のヨークシャテリア(ヨーキー)も元々はネズミ駆除で開発された犬種です。
ジャックラッセルテリアも小型犬だからと侮ってはいけません。元々はキツネ狩りをしていた犬種で、運動量が豊富で狩猟本能が残るために活発でやんちゃです。ですので、あまりやんちゃ系が好きでない場合にはなるべく飼いやすい犬を選択した方が良いです。
犬の本能が強いということは、興奮しやすいということでもあります。興奮している状態では人間の指示を聞きにくくなりますので、きちんと躾が必要ですよ。
あなたのライフスタイルに合わせた犬種選び
- トイプードル
- シーズー
- ヨークシャテリア
- マルチーズ
- ミニチュアシュナウザー
などになり、特に一番少ないのは「トイプードル」で次に「シーズー」でしょうか。
犬を飼い始めてからアレルギーになるケースもあります。抜け毛が少なくアレルギーを回避したい場合や、部屋の抜け毛が気になる場合に良い犬種ですよ。
- 狆(ちん)
- パグ
- トイプードル
- ゴールデンレトリバー
などで 短吻種 (たんふんしゅ:鼻ぺちゃのマズルが短い犬種)は比較的に吠えにくいと言われます。もちろん個体差や躾はありますが、特に狆は年に数回しか鳴き声を聞かないという飼い主さんもいます。ゴールデン以外の小型犬は集合住宅に向いていますよ。
逆によく吠える犬種は「チワワ・ビーグル・柴犬・ポメラニアン・ヨークシャーテリア・ダックスフント」などですね。
チワワは室内運動でも十分に運動が出来るために散歩時間は少なくて大丈夫です。小型犬は散歩の時間は多くはありませんが、一部運動量が多い犬種もいます。
トイプードルは元々水鳥猟の回収犬ですので運動量は多いです(1日2回各30分~1時間程度)また、ジャックラッセルテリアも運動量が豊富です(1日2回1時間程度)
散歩の時間などの運動量が必要なのは狩猟系の中型犬、大型犬全般ですね。
犬を飼うなら大型犬が良い!そんな憧れもあると思います。そして意外と大型犬の方が穏やかなことも多いです。ゴールデンレトリバー・ラブラドールレトリバー・バーニーズマウンテンドッグなどが大型犬の中でも飼いやすいですよ。部屋が広い場合には良いですね。シベリアンハスキーも人気の犬種です。
もちろんですが、大型犬だけに躾を失敗すると大変なことになりますよ。小型犬とはパワーが違います。また当然飼育難易度も小型犬よりも高くなります。
本来、犬は群れで生活をします。ですので留守番が長いのはあまり好ましくありません。一人暮らしや共働きならば、我慢強く温厚な性格の犬種が向いているでしょう。
シーズー・パグ・フレンチブルドッグ・ゴールデンレトリバー・ラブラドールレトリバーなどです。
逆に集団生活の中でしか自分の居場所が感じられず、長時間孤独を感じると仲間とコミュニケーションをとるために遠吠えをする犬種もいます(シベリアンハスキーなど)
小さなお子さんがいる場合にも、我慢強く温厚な性格の犬種が向いているでしょう。きちんと散歩の時間が取れるならば「ゴールデンレトリバー・ラブラドールレトリバー」で、小型犬ならば「シーズー・キャバリア」で、しっかりと躾が出来るならば「トイプードル・パピヨン」などになりますよ。
山歩きならば鳥猟犬の「セッター・ポインター・イングリッシュコッカースパニエル」です。川遊びなど水系ならば水鳥回収犬で泳ぎが得意な「ゴールデンレトリバー・ラブラドールレトリバー・フラットコーデットレトリバー」などですよ。
中型犬で山も川もオールマイティな犬種と言えばビーグルになりますよ。
ドッグスポーツに向いている犬種は「ボーダーコリー・ シェットランドシープドッグ・ラブラドールレトリバー・イングリッシュコッカースパニエル・ジャックラッセルテリア」などです。
ドッグスポーツは主にアジリティ(ハードル)ディスク(フリスビー)などです。特にボーダーコリーは、ブリティッシュコロンビア大学の研究によると全犬種で最も知能が高いとされる犬種ですよ。まさにドッグ界の「ガリレオ・ガリレイ」です❣そして第2位はドッグ界のカリスマ「トイプードル」ですよ。
相性の問題もありますが、基本的に犬は集団生活を好みますので多頭飼いは可能です。特に多頭飼いに向いている犬種は、ゴールデン・ラブラドール・トープードル・チワワ・パピヨン・ダックスフントなどがいます。逆に多頭飼いに向いていない犬の特徴は下記の通りですよ。
- 興奮しやすかったり攻撃性があるなど問題行動などを抱えている犬:新しく迎えた犬に攻撃する可能性があります。縄張り意識が強いオス犬ならオスとオスでなく、オスとメスで飼ったりするとうまくいきます
- 臆病な犬:多頭飼いにストレスを感じるケースもあります
- 年齢が離れすぎている:シニア犬で落ち着いて暮らしたい場合には、若い犬は元気過ぎて疲れるでしょう。年齢的には3~4才差が理想です。7才以上離れると合わないケースもあります
- 甘えん坊で飼い主への依存心が強い犬:愛情が分散するので嫉妬するケースがあります
人気の犬種ランキング
2018年の1年間で JKC に登録された犬種トップ20のご紹介です。
第20位から11位は「20位イタグレ・19位ペキニーズ・18位ジャックラッセルテリア・17位ミニピン・16位キャバリア・15位ラブラドールレトリバー・14位パピヨン・13位ゴールデンレトリバー・12位コーギー・11位パグ」になります。
それでは第10位~第1位の発表です❣
第10位 マルチーズ
ほとんどの犬は狩猟や作業犬の目的で交配された歴史がありますが、シーズーだけは愛玩の抱き犬目的の珍しい犬種です。日本では 愛玩犬の御三家 として人気が高まり、性格は明るく陽気でおっとりと礼儀正しい犬種です。無駄吠えも少なく室内で遊ぶのが好きな犬です。
第9位 シーズー
ドッグ界の貴婦人と呼ばれ、抜け毛が非常に少ないのが特徴です。攻撃性・縄張り意識・警戒吠えなどが低く甘えん坊なので飼いやすい犬種です。トイプードルやチワワと比べても落ち着きがある犬種です。小さくてもワガママに育てると、当然ワガママになりますので躾けは必要ですよ。
第8位 フレンチブルドッグ
ブルドッグが元になったパグやテリアとの交配種です。パグとは違い大きめの立ち耳で「バット・イア / こうもりの耳」と呼ばれます。ボストンテリアはスリムですが、フレンチブルドッグは逞しくどっしりとした体型です。性格は穏やかで明るく人が好きです。 短吻種 ですので暑さには弱いです。
第7位 ヨークシャーテリア
通称「ヨーキー」と呼ばれ、被毛の色が角度で変わって見えるためにドッグ界の「歩く宝石」と言われています。工業地帯に住む民家のネズミ駆除として交配された犬種です。性格は利口で鋭い感覚を持ち陽気な甘えん坊です。小型犬ですが、テリア種の狩猟本能も残しています。
第6位 ミニチュアシュナウザー
テリアグループに分類されますがテリアの血が入っていない犬種です。シュナウザーはドイツ語で「口ひげ」を意味します。ミニチュアシュナウザーは農場全体の見張りやネズミ捕りをしていたので小柄ながらも体力がある犬種です。明るい性格で独占欲が強い一面もあります。狩猟犬だったので無駄吠えの躾はしっかりと行いましょう。
第5位 柴犬
日本犬では不動の人気を誇る柴です。飼い主に忠実で日本犬らしさを持っています。柴は飼いやすいというイメージが浸透しているかもしれませんが、意外と頑固な面もあり嫌なことは嫌とハッキリとした犬でしっかりとした躾が必要ですよ。縄張り意識も強いので番犬にもなります。
第4位 ポメラニアン
万人向けの愛らしいルックスと言える犬種ですよ。人懐っこく飼い主に対しての忠誠心は強いです。色々な トリミング が楽しめるのも特徴ですよ。ジャーマン・ウルフスピッツとして牧羊犬や番犬から改良されて小型化されたのがポメラニアンです。
第3位 ダックスフント
首位をトイプードルに譲って長年3位に食い込む犬種です。胴長短足なルックスが可愛く惹かれるという飼い主も多くいます。賢く陽気で遊び好きな性格ですよ。元々は巣穴の中にいるアナグマを狩る目的で手足が短く改良された経緯があり胴長短足になりました。体だけでなくマズルも長めですよ。
第2位 チワワ
チワワも長年2位に君臨する人気種です。世界最小の犬種でロングコートと短毛のスムースコートがあり、被毛が優雅なロングコートの方が人気になりますよ。体は小さくても活発で勇敢な性格です。個体によって体格差が大きく変わります。狭い日本の家屋事情にも適しています。
第1位 トイプードル
ドッグ界のカリスマが10年以上連続で1位です。愛らしい唯一無二のぬいぐるみの様なルックス、一番抜け毛が少ないとされる犬種で、色々な トリミング も楽しめるお洒落さんです。元々、鳥獣猟の水中回収犬ですので小柄でも運動量は豊富ですよ。
登録数は10年以上に続きナンバーワンで不動の人気を誇るトイプードルの性格・特徴・飼い方・しつけの方法などを掲載していますよ。これでトイプードルの全てが分かる完全ガイドです。愛くるしいぬいぐるみの様な唯一無二のルックスに、ボーダーコリーに次ぐ賢さ、そして一番毛が抜けにくい犬種です。