南海トラフ

今回は前の記事の続きになり「被災した時の状況別の対応法4つのパターン」のご紹介ですよ。

前回の記事を読んでない場合には下記の記事を先にチェックしてみて下さいね。

まずは地震などで犬がパニックになった時と対処の方法です。

怯える・隠れる
犬が恐怖を感じると尻尾を下げて足の間に入れます。歩き回ったり、震えたり、物陰に隠れたりします。
⇒ 隠れている場合には緊急時以外には無理やり引っ張り出さない様にします。ハウスに誘導したりいつも通りに接しましょう。

鳴く・吠える
犬の聴力は人間の4倍です。雷や花火が苦手な犬も多いです。
⇒ 大きな声で怒鳴るのはNGです。さらに興奮を助長してしまいます。また人も大声を出しているので吠えても良いと勘違いをするケースもあります。待て・お座りなどの冷静になれるコマンドを与えます。

外へ飛び出す
リードを引きちぎって飛び出すこともあります。
⇒ こういった興奮を抑える必要があるケースでは、上記同様に待て・お座りなどの冷静になれるコマンドを与えます。

人から離れなくなる
不安から飼い主の後を付いて回る様になります。
⇒ 優しく撫でてあげれば不安な気持ちも和らぎます。不安を煽ってしまいますので、おおげさな対応はNGです。

発災時の状況1 自宅で一緒に被災した場合

地震の揺れは長くても1分程度です。とにかくまずは落ち着きましょう。

犬は野生の勘を働かせて身を守るために隠れている可能性が高いでしょう。

まずは自分の安全と命を第一に優先させます。飼い主が無事でないと愛犬を守れません。

出口の確保
地面が傾く、物が倒れて出入口を塞ぐ、などの可能性があります。出入口を開けて逃げ道を確保します。
※ 室内飼いの場合には、犬が脱走しない様に先にクレートに入れたりリードをつないだりしましょう

リビングにいる場合
照明器具の落下、窓が割れる、物が落ちる倒れるなどに注意しましょう。

キッチンにいる場合
火を使っているなら即座に止めてその場を離れます。キッチンは食器棚などがありその場にいては危険です。ちなみに今のタカラキッチンのカップボードなどは地震で揺れたら自動でロックがかかります。

トイレにいる場合
揺れを感じたらドアを開けて逃げ道を確保します。物が倒れて逃げ道を塞がない様に、普段からトイレの近くには物を置かないようにしておきましょう。

浴室にいる場合
慌てると滑るので危険です。鏡・電球・窓が割れて怪我しないようにすぐに出ましょう。余震や二次災害の恐れもあります。

寝室(各部屋)にいる場合
照明や窓が割れて怪我をしないように布団をかぶると良いです。

二階にいる場合
大きな地震では一階が倒壊する恐れもあります。二階にいる場合には、一階に降りてはいけません。
阪神淡路大震災の死亡者の約8割が、この建物倒壊による圧死でした。

自宅で犬と一緒に被災した場合
  1. 自分の身の安全の確保:テーブルの下など物が落下しない場所に隠れます。揺れが収まったら火元のチェックです
  2. 状況を把握する:ペットの場所を確認します(外飼いも安全を確認)テレビやラジオで状況を確認します。大きな地震の場合にはペットが逃げない様にして出口を確保します
  3. 避難に備える:揺れが収まっているうちに持ち出し袋の準備など逃げる用意をします。余震や二次災害が発生する可能性があるためです。津波警報・避難指示が出た場合には速やかに指定の避難所に向かいます

ペットも一緒に避難します。これを「ペット同行避難の原則」と言います。東日本大震災ではペットを迎えに行き津波に巻き込まれたケースもあります。もしペットが逃げ出して捕まらない場合には、自分の命を最優先にして避難します。

発災時の状況2 飼い主は外出先で犬は自宅の場合

外出時には無理はせずに安全が確認されたら帰宅しましょう。

会社にいる場合
普段から非常口や安全な場所を確認しておきましょう。キャビネットの転倒、コピー機の移動などに気を付けます。避難する場合にはエレベーターは停止することがあるので使用せずに階段を使います。

エレベーターに乗っている場合
全部の階を押して最初に止まった階で降ります。エレベーターは震度4以上になると最寄りの階で止まる様に設計されています。ですが停電等で中に閉じ込められた事例もあります。

駅にいる場合や電車に乗っている場合
ホームにいる場合には落下物に注意します。うずくまり揺れが収まるのを待ちます。駅員の指示やアナウンスに従いましょう。大地震では電車が脱線する可能性があります。乗車時には、急ブレーキに備えてしっかりと何かに捕まりましょう。

スーパーやコンビニ
商品や棚が多くある場所です。商品が少ない場所に移動します。できれば買い物かごで頭を守ります。

地下街
地上に出ようとして大勢の人が一気に押し寄せる危険があります。地下は強度の耐震設計がされていますので、落ち着いて行動しましょう。

自動車の運転中
少しづつスピードを落として道路に左に寄せて停車します。揺れが収まって再び運転する場合には特に気を付けましょう。他の運転者が落ち着きを失っていたり、信号機が停止している場合もあります。
車を置いて避難する場合には、可能ならばどこかの駐車場や広場へ移動します。やむなく公道に停める場合にはキーを付けたままで連絡先を貼って車検証を持ち出します。

海岸
津波を警戒するために高台へ避難します。津波は水深が深いほど速く伝わります。さらに前の津波を後の津波が吸収して高くなる性質があります。

東日本大震災では首都圏の交通が麻痺し、歩いて帰宅する人も多くいたために消防や救急車の緊急車両の通行にも支障が出ました。

これにより、東京都は首都直下型の大震災が発生した場合には、原則3日間は帰宅せずに職場などに待機することを推奨しています。

ペット救済ステッカー

でも犬や猫のペットはどうすればいいの?となりますよね。余程の震災でないならば帰宅できますし、本当に帰宅できない状況であれば、まずは自身の安全の確保が優先です。

何かあった時の場合に、近所のネットワークを作ったり「災害時のペット救済ステッカー」があったりします。
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発災時の状況3 外出先で一緒に被災した場合

大雨・台風などは不用意な外出を避けると思いますが、地震はいつ起こるか分かりませんよね。

散歩中などに慌てて帰宅すると、二次被害の恐れもあります。まずは「ブロック・塀・電柱」などがある場所からは離れましょう。状況が少し落ち着いて自宅へ戻ります。津波の恐れがある場合には高台へ避難します。

犬がパニックになるケースもあります。この時にリードが放れると突然走り出して危険です。車にはねられることもあります。リードは絶対に離さずに優しく撫でてあげれば不安も解消していきます。

発災時の状況4 もしもはぐれてしまったら!?

愛犬がパニックになり脱走したら戻らないこともあります。

そんな時には マイクロチップ を装着していると戻ってくる可能性が高くなります。

逃げ出して見える距離にいるならば、待てやおいでの呼び戻しで落ち着かせるようにします。

見失った場合には「逃げた直線方向」を探します。犬は直線的に移動することが多いからです。

小型犬の移動距離は1日500m~1km、大型犬では1~5kmと言われています。

愛犬を見失った場合には!?

市役所・保健所・動物愛護センターなどに連絡します。

はぐれた場所・年齢・性別・犬種・名前・ 鑑札 番号・ マイクロチップ 装着の有無を伝えます。最近では「拡散希望」としてツイッターなどのSNSを使う手法もあります。

災害時の救急処置について

いざという時のために応急処置の方法を知っておきましょう。

出血や骨折
ガラス片で足裏や肉球を切ったり、物が倒れて骨折するケースがあります。出血は悪化しない様に流水で洗い流します。次にハンカチやタオルなどで押さえて止血します。水が出ない場合には止血だけ行いましょう。骨折している場合には添え木などでなく、 クレート に入れて行動を制限して動物病院に連れて行きましょう。

熱中症
暑い夏だけでなく、パニックの過呼吸で体温上昇をして熱中症になるケースがあります。呼吸が荒い・よだれを垂らす・舌が異常に赤いなどなら要注意です。水分補給以外にも、涼しい場所で濡れタオルで体を冷やし体温を下げます。特に 短吻種 は注意が必要です。

☑ やけど
流水で5分以上患部を冷やします。患部を冷やしながら動物病院に連れて行きましょう。

溺水(できすい)
泳げる犬でも洪水などで溺水するケースがあります。水を大量に飲んでいる場合には、頭を下に抱きかかえ水を吐かせます。大型犬は横向きに寝かせ胴体を圧迫し水を吐かせます。
呼吸停止の場合には「首を伸ばして軌道を確保 ⇒ 口を押える ⇒ 鼻へ3秒息を吹き込む」という処置をします。意識が戻ったら動物病院に連れて行きましょう。意識が戻らない場合には次の「心臓マッサージ」を行います。

意識不明(人工呼吸)
心拍と呼吸が停止している場合には「口を開けて舌を引き出す ⇒ 体の右側を下にして横にする ⇒ てのひらで胸を1秒間に1~2回圧迫して心臓マッサージ ⇒ 30回したら口を押え鼻へ3秒息を吹き込む」という人工呼吸を行います。

犬のストレスについて

避難生活などの環境変化は、人間だけでなく犬にとっても大きなストレスになります。

発災後の1週間~1ヶ月にはストレスによる「下痢や嘔吐」の症状が出ることが多く見られます。

こういったストレス解消には、気分転換で散歩を行う、副作用がない安定剤のサプリメントを利用することなどで改善されていきます。

熊本地震の直後では、1週間は傷や骨折などが多く、その後1ヶ月はストレスによる下痢や嘔吐が多く、熱中症・腎不全・肝不全なども見られ、半年後には原因不明の突然死も見られています。

被災した犬のストレスによる体調不良は25%にもなったそうです。下痢や嘔吐以外にも「発疹・血便・過呼吸・脱水」にも注意です。下痢や嘔吐では水分も失われますので、その後にきちんと水分が捕れているかもチェックしましょう。

犬のストレスサイン
  • 頻繁にあくびをする様になる
  • 舌舐めずりが多くなる
  • まばたきが多くなる
  • 体をブルブルと振ることが多くなる
  • 足先を噛む・舐める
  • 痒くないはずなのに体を掻く
  • 地面の匂いを嗅ぐ

など、初期段階では普段の行動よりも落ち着きがなくなる傾向が見られます。

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